文の林

つたない文章の雑木林です

助手

M博士は、研究に没頭しているときは
あまり気付かなかったが
一人でいると寂しくなる時がある。
茶飲み友達。
話し相手が居ることは楽しそうだな。
研究しているときに暖かい食事を作って
くれたらうれしいな。
今、人材不足の介護に使える、
独居老人の話し相手になる、
家政婦、女中、中居さんにも、
私の助手にもなる。

ブラックジャックピノコのように、
野比のび太ドラえもんのように、
これはペットだから、ちょっと違うかな?
大先輩のお茶の水博士の鉄腕アトム
これが理想かな。
ゼペットじいさんが制作したピノキオのように、
最初に何をしゃべらせようかな?
ピノキオのように、「叩かないで」かな。
ん~、自分の名前を言ってもらおうか。
なら、最初に名前を決めよう。

人工知能(AI)を搭載した子供だから
「エーアイ坊や」
略して「i坊(アイボウ)」が良いかな。
なんか、テレビで見たことがあるぞ。
まぁ、文字が違うから良いだろう。
名前はこれで決まりだ。
とりあえず、「i坊」を商標登録しておこう。

M博士は、モジャモジャの髪の毛をさらに
モジャモジャにして開発に没頭した。

既に世に出回っている人型ロボット
「ペッパー」を見本として
コンパクト化に力を注いだ。
なんとか、i坊が誕生した。
M博士の技術と資金では
身長2.5m、体重150kgと力士なみの
体型になってしまった。
鉄腕アトムより大きくなってしまったが、
マジンガーZより小さいから良しとしよう。
ん~、坊やと言うより用心棒だな。

電源をオンにすると、i坊は目覚めた。
そして、M博士を見て
「おー相棒、おや?妙ですねぇ・・・」と言った。