文の林

つたない文章の雑木林です

領土

日本が開発したロケットで日本人飛行士が
太陽系を飛び出して飛行している。
人類が住むことができる星を探している。
地球では領土と言う考えがあって
その土地を占有することが認められている。
私達は、目的に合った星が見つかったら
誰かが独占するような領土と言う考えはない
星にしたいと考えていた。

長期間の飛行は体力が消耗するので、
カプセルの中で寝ている。
地球の時間であれば、そうとうな年数を
寝て過ごすことになる。
計器による自動操縦だったが、
アラームが鳴り、ランプが点滅している。
睡眠についてからあまり時間は経っていない。
宇宙ゴミの衝突により飛行機能に障害が
発生したようだ。
私達は急遽睡眠から目覚めて対応した。

修理が終わったが一時的な対応しかできず
私達は星を探すという目的をあきらめざるを
えなくなった。
地球を目指して飛行することにした。
しばらく飛行すると、
地球をバックにして月が見えてきた。

月の表面に区画割のような線が見えてきた。
もう少し近づいて、よく確認した。
線の淵には棒が立っていて上の方に
何か布のようなものが付いているようだ。
もう少し近づいて確認した。
布は境界線を挟んでロシアとアメリカの
国旗だった。
線は下に行くにつれて二つに分かれていた。
二股のところには中国の国旗が立っていた。
地球からは月の裏側は見えない。
ここでも、人知れずに領土争いが
行われていたようだ。
まるで、運動会で親たちが早い者勝ちで
観客席の場所取りをしたような景色だった。