文の林

つたない文章の雑木林です

将来の夢

小さい時に憧れていたのは宇宙飛行士。
月とか他の星に行ってみたいのもあるが、
無重力空間でふわふわ浮いてみたかった。
地球を抜け出すときに重力がかかるのは
嫌だが、それ以上に重力がなくなるところに
行ってみたかった。

私はあと少しで夢を実現できそうだ。
寿命が尽きて私は仏さんになるだろう。
そうなったら、私は空中をふわふわ浮いて
自分の葬式を式場の上から眺めることが
できると思うのだ。
こんな形で小さい時の夢が叶うと思うと、
ちょっと寂しい気持ちになるが、
それでも、長い人生の最期に憧れていた
夢が叶うと思うと感慨深いものがある。

子供の時に、先生に将来の夢を聞かれ、
普通は、花屋さん、お医者さん、ケーキ屋さん、
官僚、普通のサラりーマンとか言うだろう。
宇宙飛行士なんていうと先生は満足だろう。
もしも立派な仏さんになりたいなんて言ったら
先生はギョッとして、親が呼ばれるだろうな。