文の林

つたない文章の雑木林です

システム化

システム部に新システム作成の
要求があった。
入力項目は、名前、性別、生年月日、
年ごとの初詣、賽銭の額、おみくじの結果、
お礼参り(年末詣)の有無、
他にお宮参り、七五三詣、厄払いの有無、
結婚式の様式、物事に対する感謝の度合い、
などなど。
現在、管理は支社ごとに任せているが、
厳しい経営難で支社が無くなったり、
管理者が減少して難しくなってきた。
このため、今まで蓄積されてきた膨大な
情報が消失したり、管理不能の危機に
さらされるようになってきた。
また、生まれた時の場所、
学校に行くために住んだ町、
結婚して住んだ町などで、
同じ人の情報が支社ごとに分散されて
蓄積されている問題もあった。

数々の支社の情報を一ヶ所に集めて、
情報を一元化して管理する。
その情報を使って総合的に判断する。
というのが、システム構築の趣旨だ。

システム部は開発を承認した。
全国の神社から情報が中央に集められ
全国どこの神社からも、神頼みに対して
受けてあげるかどうかの判断が
的確に行えるようになった。