文の林

つたない文章の雑木林です

コレナウィルス

メインキャスター:
コレナウィルスが広まっています。
PCR陽性率がコレナワクチン接種率を
上回りました。
コレナウィルスが全国に蔓延しましたが、
国民もワクチンで耐性ができたようです。
これを受けて、日本政府はコレナ対策に
お金を支出するのをやめることになりました。
長かった戦いが終わりを迎えたようです。

女性アシスタント:
私が感染したときはテレビに出られなくなり
さみしい思いをしました。
リモートで出演したのも懐かしい思い出に
なりますね。

メインキャスター:
コメンテーターの皆さんはどうですか?

コメンテーターA(女性):
そうですねー。
私も今年の1月頃に体調が悪い時が
あったのですよ。
たぶん、その時に私も感染したのよね。
PCR検査キットも抗原検査キットも
どこにも売っていなくて検査できなかったのよ。
もう、マスクしなくも良いのかしらね。
若い人はお肌がピチピチしていて良いですが
私たちはねぇ、お肌がツルツルではないし、
加齢とともにほうれい線も深くなってくるのよ。
私はこれからもマスクをするわよ。

コメンテーターB(男性):
そうですね。
私も感染しているのでしょうかねぇ。
今じゃ、感染していないのは
平家の落人の住む山奥の村とか
ポツンと一軒家なんてとこに住んでいる
人だけでしょう。
都会では、感染していないのは
感染症患者の治療対応している
お医者さんと看護師さんだけじゃないの。
マスク業界、仕切りに使われたビニール
業界の売り上げは、ピークを越えて
なだらかに下がっていくのでしょうかね。
ワクチンや検査薬業界は十分に
儲けたので、もういいでしょう。

メインキャスター:
コレナ対策助成金や支援制度で
どれだけお金を使ったのでしょうかね。
でも、みなさん、安心してはいけませんよ。
コレナウイルスは新たな形に変化して、
再び襲ってくるかもしれませんよ。
まだまだ脅威が続くのではないですか?
仲良く付き合っていこうと言うのは
正しいのでしょうかねぇ。

コレナウイルス:
私たちも生き物、長生きすることだ。
そして、子孫を残すことだ。
ワクチンで対抗してきたら、我々も
新たに武装・変異して生き延びるのだ。
寄生先の宿主として選んだ生き物は
簡単に空を飛んだり海を越えたり
我々の繁栄にありがたい動きをしてくれる。
だけど、この生き物は意味もなく
お互いを殺しあってしまう。
なぜ同じ種族同士で殺傷しあうのか、
この生き物を宿主として選んだのは
良かったのだろうか、疑問だ。


「プッチン」、「馬鹿度設定パソコン」、
「神<核」、「ロシオとウクリエット」、
今回の「コレナウイルス」、
ロシアのウクライナ侵攻を揶揄する
5部作でした。