文の林

つたない文章の雑木林です

ケンタロウ海に行く

お母さんの親戚の人がくることになった。
山の方に住んでいるので、海に行く事に
なった。
お母さんは昼に食べるものを用意している。

ケンタロウは、学校の遠足や勉強で
数回行ったことがある。
ケンタロウの家から歩いて30分。
海に近づくと海の臭いがしてくる。
もって近づくと波の音が聞こえてくる。

お母さんたちは砂浜にビニールを
敷いて話をしている。
ケンタロウは、話をしているだけなら
海に来なくても良かったのに思った。

海の遠くの方は波が無くてまっ平だ。
それが、少しずつ盛り上がってきて
山になり波になってこっちに向かってくる。
何回も何回も波が来る。
ザップーーーン
ザップーーーーン
たまに、
ザップーーーーーーーーンと
思っていたより近くに波が寄せるときも
あった。
ケンタロウは、押し寄せる波を
海のベロみたいだなと思った。
波と追っかけっこをして遊んだ。
ケンタロウは靴と靴下は遊ぶ前から
脱いでいたが、ズボンまで濡れてしまった。

ケンタロウは、きれいな貝を探したり、
打ち上げられていたものを見たりした。
角が取れて丸くなった木や
ガラスの浮き玉などいろいろあった。
砂浜を見ていると、小さな虫がピョンピョン
飛び跳ねている。
とっても小さいエビような形をしているが
小さいわりに体の何倍も飛び跳ねている。
お母さんに聞いたがなんて言う名前の虫か
わからなかった。
ケンタロウは、フライパンで炒めたら
食べられのか気になった。
海の水には塩が入っているのは知っていた。
ケンタロウは、確かめたくなった。
手に着いた海水を少しだけ舐めってみた。
しょっぱかった。

その日の夜、疲れて寝た。
ケンタロウは小舟に乗り波の上で
ユラリユラリと揺られている夢を見た。