文の林

つたない文章の雑木林です

夢の自家発電

M博士はひょんなことから圧力を加えると
電気を発生する素子を発見した。
今までの石油や石炭、天然ガスなどを
使用する化石エネルギーから
太陽光、風力、地熱などを利用して
自然で再生可能なエネルギーの時代に
なってきている。
圧力でいいのであれば、何か重い物を
乗せれば自宅で発電できるのだ。

圧力を加えた時、圧力を減らしたときに
発電できるのがわかった。
車庫のタイヤの下にこの発電機を設置し、
会社から帰ってきて車庫に車を入れたら
車の重さで圧力がかかり発電する。
翌朝、車庫から車を出すと
車の重さがなくなり圧力が無くなり発電する。
会社の駐車場でも同様の事が出来るだろう。
沖縄では雨水をタンクに貯めている。
タンクの下に置いておくのも有効だ。

今後普及する電気自動車への充電、
夏の暑さ冬の寒さに対する冷暖房機器、
何でもかんでも電気を使うものが多い。
電気を使う量が増えてくるのは時代の流れだ。
自分の家で電気を作って、それを使う。
夢の自家発電が可能になるのではないか。
電力会社から家まで電線を引いて
高い電気を買わなくてもいいのだ。
これが実現して普及したら大金持ちだ。
まぁ、国民栄誉賞は確実だな。
もしかしたらノーベル賞ももらえるかな。
もうお金に心配することが無くなるなぁ~

このところ寒い日が続いている。
石油ストーブで十分に暖めた部屋の中。
M博士は机の前の椅子に座って、
イデアを考えていたが眠ってしまったようだ。
机の上には電力会社からの督促状が
置いてあった。