文の林

つたない文章の雑木林です

MAX10人

小学生なら
朝起きたら、父と母を認識して挨拶
二人兄弟ならもう一人に挨拶
学校では担任と5人の友達に挨拶
推しのアイドルに1人分使っている。

会社員だったら
家族、同僚、得意先の主要メンバー
社長は入らないだろうな。

覚えていられる人は最大10人に
なってしまった。
その日のうちは覚えていられるが
夜寝たら、昼寝しても忘れてしまう。
頭の中に10人分しか登録できないのだ。
他の人は常に「初めまして」で始まる。

既に最大の10人を登録している場合、
新しい人を1人追加しようとしたら
1人を削除しなければならない。
削除したい人を頭の中で思い浮かべて
左の耳たぶを引っ張れば削除される。
追加登録する場合は、追加する人を見て
右耳をたたけば良い。

親に反抗的な子は
その子の親は当然登録されていなく
いつもつるんでいる仲間が登録されている。
お医者さんは
家族や同僚だけ登録されていて
患者は誰一人も登録しない
常に新しい患者として扱うためだ。
爺さんや婆さんは
孫やひ孫は一人も登録しない
誰かを登録すると不公平になるからだ。

テレビを点けると芸能人は新人だらけだ。
出演者はまず最初に自己紹介する。
または、画面の下に名前がテロップで
表示される。
歌は聞いたことがあるが、この人が
歌っていたんだと興味深く観る。
次に同じ人が画面に出てきても
名前も何をする人かも忘れいている。
ドラマなどは登録している俳優の場合は
今度はこの配役で出ているかとわかるが
登録されていない人は、誰だか知らないが
はまり役だねと思いながら観ることになる。

あなたは覚えていられる人数が
10人に限定された場合、
頭の中に誰を登録しておきますか?
100人なら良かったと思いますか?
このような世界
不自由だと思いますか?
街で知人に会ったとき、あれぇ~誰だっけ?
この人、知っているけれど、名前なんだっけ? 
私は、ど忘れって言うのが常日頃なので、
また、嫌いな人、別れた彼女、など
登録から外していけるので
今の無制限に覚えていられる世の中より
人数に制限できる方が格段に良いと思うね。

 

夢の自家発電

M博士はひょんなことから圧力を加えると
電気を発生する素子を発見した。
今までの石油や石炭、天然ガスなどを
使用する化石エネルギーから
太陽光、風力、地熱などを利用して
自然で再生可能なエネルギーの時代に
なってきている。
圧力でいいのであれば、何か重い物を
乗せれば自宅で発電できるのだ。

圧力を加えた時、圧力を減らしたときに
発電できるのがわかった。
車庫のタイヤの下にこの発電機を設置し、
会社から帰ってきて車庫に車を入れたら
車の重さで圧力がかかり発電する。
翌朝、車庫から車を出すと
車の重さがなくなり圧力が無くなり発電する。
会社の駐車場でも同様の事が出来るだろう。
沖縄では雨水をタンクに貯めている。
タンクの下に置いておくのも有効だ。

今後普及する電気自動車への充電、
夏の暑さ冬の寒さに対する冷暖房機器、
何でもかんでも電気を使うものが多い。
電気を使う量が増えてくるのは時代の流れだ。
自分の家で電気を作って、それを使う。
夢の自家発電が可能になるのではないか。
電力会社から家まで電線を引いて
高い電気を買わなくてもいいのだ。
これが実現して普及したら大金持ちだ。
まぁ、国民栄誉賞は確実だな。
もしかしたらノーベル賞ももらえるかな。
もうお金に心配することが無くなるなぁ~

このところ寒い日が続いている。
石油ストーブで十分に暖めた部屋の中。
M博士は机の前の椅子に座って、
イデアを考えていたが眠ってしまったようだ。
机の上には電力会社からの督促状が
置いてあった。

ケンタロウの正月(3)

ケンタロウは、正月になるまでの寝る回数を
数えて、12月27日になると、大きな声で
「あと、もういつつ寝ると、おしょおがつーー」と
歌った。

ケンタロウの家はストーブのある部屋以外は
とっても寒い。
寝る部屋には暖房が無いので布団は寒い。
お母さんがストーブに乗せて暖めていた
ヤカンのお湯を湯たんぽに入れてくれる。
それを寝る前に布団に入れておく。
布団の中には横向きに丸まって入るので
腰より少し足よりの所に置いておく。
湯たんぽの暖かさですぐに眠りにつけた。
ケンタロウの家には家畜がいるので
牛や馬がいる建物の中の方が温かいのは
クラスの他の人は知らないだろうなと思った。

さらさらの新雪の中を歩いて進む。
膝までの雪だったら難なく歩けるが、
腿辺りまでの雪だったら歩くのが難しくなる。
吹雪いたあとのなだらかな山になった雪は
固くしまっていて雪の上を歩くことが出来る。
場所によっては体がスポッと埋まることもある。
お父さんが家畜の世話をしている時、
お母さんが雪かきをする。
お母さんが雪をかいた後は、
雪がきれいに90度の壁になっている。
ケンタロウは、雪だるまを作ったり
雪合戦をして遊んだ。

割った竹の先を少し曲げた竹スキー。
曲がった部分を長靴の先に引っかけて
雪の上をすべる。
竹スキーは転んだり、踏んだりしたら
簡単に壊れてしまう。
壊さないように遊ぶのが面白かった。
長靴にベルトで取り付けるスケートがあった。
長靴にベルトでしっかり締め付けて
氷の上を滑るのだが難しかった。
お父さんはこのスケートを
どこからもらってきたのかなぁ?
小学校に入ったらスケートに靴がついた
今の形のやつになっていた。

ケンタロウにとって冬の雪や氷は
名犬ポッポとともに友達だった。

2023の最後の投稿

今年最後の投稿になります。
今年もなんとか週に1回投稿して
3年目の今回で160回の掲載が出来ました。
徐々にシリーズ化やパターン化してきたかな。
ケンタロウシリーズは月の始めに
俺・私シリーズは2月6月10月の4ヶ月毎に
そのほかに不定期でM博士シリーズや
神さまや諺のシリーズもある。
何だかなーーー、このまま行くのかなぁ。
新しい発想が出来ないのかと、
己の文才の無さを感じています。

体に無理が効かなくなってきた。
自分ではまだまだ若いと思っている。
歩く姿も颯爽としていて若く見えると思う。
でも、畑仕事をして疲れていないなと
思っていても、風呂い入ったら
頭痛する時がある。
これが疲れなんだろうなと感じるように
なった。
もっと無理した場合、翌日布団から出たあと、
足や腰がイテテテとなり、布団に戻ることに
なる。

記憶力も低下した。
覚えている人の名前が出てこない。
忘れている人以上に新しい人を
覚えているかと言うと、そんなことはない。
忘れていく人の方が断然多いようだ。
なんとか頭の中の上や下、右や左をさぐり、
名前を思い出せることがある。
そうだそうだ、この名前だったなと思い出しても
5分もしないうちに、あれっ、なんだったっけと
なることもある。
虫歯や歯周病にならなくする薬、
髪の毛がいつまでも元気でいる薬、
しわやシミが出なくなる薬と同様に
覚えたものは忘れなくする薬は
無いのでしょうかね。

もう少しで大晦日だ。
31日抽選日の年末ジャンボ宝くじに期待だ。
布団の中で眠られない時、
宝くじが高額当選したら何を買おうか
10個考えることにしている。
だいたい7個か8個くらいまで考えたら
いつの間にか眠っているのですがね。
楽しい話題で気持ちよく眠られるのだ。
宝くじについて、ちょっと苦言です。
宝くじのCMに豪華なキャストを使わないで
当選金にまわしてもらいたい。
自治体に納めるとか宝くじ売り場の運営費は
そのままで良いが宣伝費を縮小してもらいたい。
有名な俳優さんのドラマ仕立ては不要で
発売日を知ることができる簡素な文字の
表示だけでいいですよ。
宣伝費を減らした分を1万円とか10万円の
当選金の当たり数を増やしたもらいたい。
切に願っています。
元旦に私が変にニヤついてたら
高額の宝くじが当たったと思ってください。
そんなことは無いと思うけどね。

ロシアとウクライナとの戦争が終わらない。
早く終わらせて両国が穏やかな新年を
迎えてもらいたい。
イスラエルも戦争を終わらせてもらいたい。

ジャニーズ問題
よく言われる「出る杭は打たれる」、
でも、「出過ぎた杭は打たれない」となる。
なんでも力を持つと歯止めが効かなくなり、
誰も指摘しなくなり腐敗していく。
安倍政権を思い出すよ。

食料、ガソリン、その他諸々の値上がり
給料の上昇以上に物価が上昇するのであれば
あなたは、上昇する前の物価と給料で良いと
思わないですか?

神さまの仕事

神さまは大谷選手のバッティングする姿を
じっくり観察していた。
ボールが飛んでくる速さと方向から
打つ位置を見極め、タイミングよく
バットを振る。
何回も素振りをして感覚をつかむ。
何とかなりそうだと自信が出てきた。
今まで行っていた神さまが高齢になって
引退することになった。
私がこの仕事を引き継ぐことになった。
重要なことは、少し暗いやつを
飛んでくる方向ではなく
右や左に火花が出るくらいに
打つことだと教えらえた。

どの星を打つか選ぶ。
早く飛んでくるのは難しそうだ。
ゆっくり飛んでくる星をさがす。
バットを構えて近くに飛んでくるのを待つ。
バットを振ったが空ぶりだった。
次の星を探す。
今度はチップ性の当たりだった。
なかなか実践では思うように打てない。
やはり3割打つのは難しいらしい。
次の星を探す。
今度はホームラン性の当たりができた。
火花を散らして左方向に飛んで行った。

子供が夜空を観ていて
「お父さん、流れ星だーー」と
うれしそうに言った。

楽しい、言彦(3)

「子供の喧嘩に親が出る」
何だかな~
兄弟喧嘩していたら
父も母も家を出て行ってしまった
今日の晩ごはんはどうしよう。

「情けは人の為にならず」
会社の業務でミスしてしまい
先輩が居酒屋でおごってくれた。
飲みすぎて、翌日はひどい二日酔い。
会社を休んでしまった。
「なぁ酒は人の為にならず」

懸賞生活中
郵便屋さんが来た
私はベランダに横になったまま
郵便物を受け取った
「果報は寝て待て」を実践

「死人に口なし」
嘘だ、先日おばさんの葬式に行ったら
遺体にはきれいに口紅が塗られた
赤い口が、ハッキリあったよ。
諺のとおりだったら、
高齢で息をしているかわからないような
寝ているおじいちゃんの顔を見て、
口があるのを見れば安心できるよね。
病室に入ってきた先生が、
患者の口が消えそうになっているのを見たら
「そろそろご臨終ですね」と言うのかな。

風が吹けば桶屋が儲かる
今の時代、風が吹けば
風力発電の会社が儲かる。
イソップ童話の「北風と太陽」
風力発電太陽光発電
最後に勝つはどっちだ。

「君子危うきに近寄らず」なのに
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」
挑戦すべきか、やめるべきか?
どっちなんだい!
「石橋をたたいて渡る」のように
極度に注意してチャレンジかな。

続けて、「似たもの夫婦」では、
私の横には妻と私の妹がいる
全然知らない人に私の妻を当ててもらう。
親の遺伝が勝つのか、それとも
50年連れ添った妻が勝つのか?
どっちだ。

さらに続けて、
長年続いた夫婦が煮込み料理を食べる時
「煮たものフーフー」

「海老で鯛を釣る」
海老を餌にして鯛を釣るなんて、
私は鯛より海老が好きだ。

私の人生訓
「弘法にも筆の誤り」
「猿も木から落ちる」
「河童の川流れ」のように
ベテランや得意な事でもこけることがある
なので、勉強や技術は極めず、
向上心は持たず、人生そこそこでいいか~
「二兎を追う者は一兎をも得ず」
「豚もおだてりゃ木に登る 」
のように、
欲張らず、おだてられず、地味に生きて行こー

尾張名古屋は城でもつ」
「おわり」つながりで
「終わり良ければ総て良し」
今年もあと少しで終わりだなぁ~

ケンタロウの年の瀬(3)

晦日の深夜に近くの寺の鐘が鳴る。
寺の前に太い木で櫓が組んであり、そこに
大きな重そうな鐘が吊り下げられていた。
寺の前に広場がありよく遊んだ。
鐘のところでも遊んだ。
鐘の中に頭を突っ込んで
鐘を突くと、ガ~~~ンっと頭がしびれた。
ここで遊んでいると寺の坊さんに怒られた。
吊り下げられている鐘が落ちたら子供は
大怪我をするからだったんだろうな。

家の近くに神社もあった。
紅白歌合戦が終わったら
神社の境内にたくさんの人が
集まっているのは小さい時の
ケンタロウは知らなかった。
ケンタロウは家族揃って元日の
午前中に初詣に行く。
賽銭箱の上にある鈴についている紐。
紐を振ると上についている鈴が
ガラガラと音を立てる。
お賽銭を入れても、ガラガラさせないと
お願いが叶わないと思っていたので
ケンタロウは左右に大きく振った。
お寺の大きな鐘も神社の鈴も
知らないうちに無くなっていた。
お父さんに聞いたら、
近くの家から「夜中からうるさい」と
言われたから外したのかなと教えてくれた。

年末には豚肉やタコが物置の天井に
ぶら下げられていた。
春になる前にはなくなっている。
物置は冬の間は天然の冷凍庫になる。
ついた餅は寒い部屋に並べて凍らせた。
たくさんあった餅は1月中旬には
なくなってしまう。
晦日にお母さんがケンタロウが大好物の
茶わん蒸しを作ってくれる。
茶わん蒸し専用の容器だけではなく
普通の茶わんや湯飲みにも作っていた。
茶わん蒸しは冷えていても美味しいので、
晦日で食べきれないのは正月に食べる。
ケンタロウは茶わん蒸しは
スプーンで食べるので和食ではなく
洋食だと思っていた。
晦日に海老や鯛の口取りが置いてある。
これはとっても甘いのをケンタロウは
知っていた。
これはおかずと一緒に並んでいるが
ご飯のおかずではなくお菓子だった。

紅白歌合戦が始まって少しするとお母さんが
蕎麦を作って出してくれる。
豪華な夕食で腹いっぱい食べているが、
お椀に残った汁まで全部飲んでしまう。
後は寝るだけだ。
起きたら、楽しみな正月になっているのだ。