文の林

つたない文章の雑木林です

インフルエンザ

奴は急にやってきた。
重力が2倍になったようだ。
私は布団にねじ伏せられた。
熱もあるようだ。

無理して病院に行った。
インフルエンザが流行っているようなので
インフルエンザかもと窓口に伝えた。
窓口の女性は待合室でお待ちくださいと言う。
待合室には患者さんがたくさんいた。
3人掛けの椅子に2人座っているが
真ん中に座った。
先生に診てもらった。
インフルエンザだと言われた。
判明した後は、他の患者さんと隔離された。
お金を払うのも薬をもらうのも
隔離された場所で行われた。

家に帰ってきて寝た。
奴の正体はインフルエンザだったのだ。
奴の事、私は甘く見ていた。
予防接種など私には無関係だと思っていた。
なんで、罹ってもいないのに注射をしなけば
ならないのだと唾棄していた。
動かさないのに関節が痛い。
今までこのような経験をしたことがない。
山登りの後の筋肉痛などという
清々しい痛みとは全然違う。
体中の血管の中を重い泥水が流れて、
節々が油切れどころか腐っていくようだ。

処方された薬は効いた。
熱が下がった。
体の痛みは徐々に取り除かれていった。
一週間で苦痛が消えた。

この先、予防接種するべきか悩んでいる。
なんとか1回だけの予防接種で
一生罹らないようにならないものだろうか。
毎年インフルエンザの型が違うとか言って
病院で拡散させて病院の利権を守ろうと
しているのか?(ちょっと言い過ぎ)
そうでなければ、
インフルエンザに罹ったかなと思ったら
薬局で今年の型に対応した薬を
売ってくれれば良いんじゃないのかな。
風邪薬だって、風邪をひいてから
飲んでいるよね。
ちょっと高価でもみんな買ってくれるよ。