文の林

つたない文章の雑木林です

睡眠薬

やっと入社できた会社。

朝と昼食後は部屋の全員に飲み物
飲み物はコーヒーやらお茶やらバラバラ
コーヒーには砂糖とミルクも人それぞれ
さらに、各自のカップも決まっている。

指示されたことはきちんとやっているが
褒めてくれることはない
仕事なのだから感謝なんて必要ない
どうでもいいような小さなことを指摘してくる。

部長は、私の事を目の敵にしているように
文章の内容ではなく簡潔にまとめろとか
簡単にまとめて短い文章にしたら
これでは説明不足だろうと
その時の気分によって言うことが違う
まだ結婚しないのか
彼氏はいないのか
パワハラというのは自分には無関係だと
考えているようだ。

この部長のせいで眠られなくなり
病院で睡眠薬を処方してもらった
この状態が続くなら、部長のコーヒーに
睡眠薬を入れてやろうと本気で思った。

朝一番から部長に大きな声で
叱責を受けるのは精神的にも苦痛だ
今日、部長はコーヒーを飲んだ後、
会議に行き部屋にはいない。

部長は二度と部屋には戻ってこなかった
社長がしゃべっている時に眠ってしまった
からだ。
社長は、仕事しないやつは自分の会社には
必要ないと怒りを爆発させたそうだ。

後で課長に聞いたら、
部長の家で娘さんが荒れていて
昨日は朝になっても帰ってこなくて
徹夜で起きていたと教えてくれた。

私はポケットの中に忍ばせていた
睡眠薬があるのか確認した。