文の林

つたない文章の雑木林です

大家さん仕事(2)

階段室の掃除
週に2回階段室を掃除しに行く。
掃除をしないと靴から落ちた泥、埃、
虫の死骸などが溜まるのだ。
私が階段室を掃除をしている時、
入居者が玄関ドアを開けて出てきたり
外から戻ってくるときがある。
入居者とコミュニケーションが図ることが出来る
数少ない瞬間である。

雑草取り
階段室の掃除の時に建物の周りの雑草を
手で抜いたり、ホーで刈ったりする。
これをやらないと建物が築年数以上に
古く見えてしまう。
抜くのが大変な場合は除草剤をかける。
入居者を募集しているときは、
室内の清潔さや間取り設備以外に
階段室の汚れ、外観の美観も
大いに影響すると思っている。

スペアキー
当然、大家はスペアキーを持っている。
中には突然、私に電話をかけてきて、
「申し訳ない、鍵を会社に忘れてしまったので
 開けてくれないだろうか」と言って
大家さんをスペアキーとする入居者もいる。
一度ではなく、何回も。

除雪スコップ
1棟に4部屋ある。
冬は共用の除雪スコップが1つ置いてある。
車や物置に自分のスコップを取りに行くときに
そこまで除雪するのに使ってもらうためだ。
なぜかプラスチック部分の破損が多い。
こつぜんと消えてしまうこともあった。

入居説明
入居説明時に暖房・温水器などの説明、
分電盤のスイッチの説明を行う。
トイレットペーパーは1巻セットしておくのは
私からのささやかなプレゼントだ。
カーテンをカーテンレールに取り付けるとき
踏み台にする椅子か何かあるかを聞いて
持ってない場合は3段の脚立を貸し出す。
私が簡単に説明した内容と各設備の
取扱説明書を綴ったファイルも渡す。
部屋を出るときは、今渡した鍵と
その部屋番号の取扱説明書ファイルは
必ず返して下さいと説明する。

このようなことは、部屋が空いたときに
入居者の知人が部屋を探しているのなら、
いい部屋があるよ言ってくれればとの願いだ。
退去した入居が再度入居するというような
リピーターを期待しているわけではない。
でも、来たんですよ。
他の地方に転勤になって退去した人が
14年後にまたこの地方に戻ってきて
違う部屋でしたが入居してくれました。
ビックリですよ。