文の林

つたない文章の雑木林です

いじめレコーダー

いじめに関して文や絵などからの嫌がらせは
それを作成した人が製造者責任法により
罰せられることになった。
当然、メールなどは匿名性は保たれているが
全国図書図画苦情センターに申し出ると簡単に
発信した人を特定することができるようになり
文や絵での嫌がらせは激減した。

言葉や態度によるいじめをどうするか?
そこで、あおり運転の防止や抑制において、
ドライブレコーダーで情報を保存したように
いじめられている現場を録画して残す
「いじめレコーダー」が開発された。
腕時計型でスイッチを入れなくても心拍数が
上がったら自動的に録画が開始される
優れ物だ。

この商品は、用途を考えて学校関係者だけに
宣伝された。
これを知った一部の親から口コミで子供を持つ
親に伝わった。
自分の子供がいじめられているのではと
疑う親は、この腕時計買って子供の腕に
つけさせた。
発売当初はそこそこ売れて、効果があった
ようだが、徐々に売れなくなった。
いじめる子もこの腕時計の機能を知っていて、
時計をはずしてからいじめたからだ。

それでもじりじりとこの腕時計は売れた。
男性たちはこのような腕時計が世の中で
使われていること知らなかったから、
離婚を考えている女性、DV被害の女性たちが、
購入したのだ。

ドライブレコーダーが運転者の安全運転を
促進したように、いじめレコーダーも
夫婦で腕にはめて、壊れかけていた夫婦仲が
改善されたとの報告も来ている。