文の林

つたない文章の雑木林です

ケンタロウの小学校

体育はそこそこ好き。
かけっこは1番でなくても
だいたい上位に入った。
でも、みんなで行う球技は苦手。
運動神経ないのかなぁ。

理科はとても大好き。
虫などの生き物に興味があった。
家の前に畑があり野菜をつくっていた。
先生と親が連絡していたのだろうか、
いろいろな野菜を観るために先生と一緒に
クラスの全員が家に来たことがあった。
これも理科の勉強だった。
家で牛や馬を飼っていた。
名犬ポッポもいたので、生き物は
好きだった。
同じ組の中で牛を飼っている家は
なかったので自慢だった。

社会は好きだったが、
覚えるのはきらいだった。
歴史上の人物や各地の特産物などに
興味があった。

国語は本を読むのは好きだった。
漢字を書くテストは駄目だった。
中学生になって英語がAからZの26文字、
大文字と小文字の違いがあるだけだと
知った時、なんで日本語はこんなに
たくさんの文字があるのだと思った。
日本語は、ひらがなとカタカナだけで
良いのではないかと思ったのは
ケンタロウだけではないだろう。

算数は、答えが一つなので
クイズのようで楽しかった。
そろばんを習っていたせいもある。

図画工作も好きだった。
じっくり時間をかけて描いたり作るのは
ケンタロウの性格に合っていたからだ。

ケンタロウは新しいことを教えてくれる
学校が好きだった。
家で食べたことのないメニューが出てくる
給食は、勉強より好きだった。

夏休みにポッポの家を作ろうと思った。
材料を集めているうちに夏休みが
終わってしまった。
毎日が楽しくて、やることがたくさんあり、
後回し後回しになり、組み立てることが
出来なかった。
ポッポに「ごめんね、来年の夏休みに
作るよ」と言っていたが、翌年は
作ることを忘れていた。