文の林

つたない文章の雑木林です

ケンタロウと博物館

昆虫の標本がずらりと展示されていた。
普段は原っぱとかで虫取りするが、
見たことがない昆虫がたくさんいた。
小型の蝶の白いのはモンシロチョウ、
黄色のはモンキチョウ
大きくて黒いのはカラスアゲハ、
黄色のはキアゲハぐらいは知っていた。
まだまだたくさんの蝶がいることを知った。
ケンタロウは、今度虫取りに行ったら
珍しい蝶を捕まえてみようと思った。
トンボ、コガネムシセミ、バッタも仲間が
たくさんいるのを知った。
誰が採ったのかなと気になった。
大人の人も虫取り網をもって野原を走って
いるのかなと想像してみた。
まるで子供みたいな大人もいるんだなと
思ってうれしくなった。

土器や貝が展示されていた。
昔の人たちが使っていたらしい。
ケンタロウは、どのように使っていたのか
とても気になった。
キラキラ光る黒曜石の矢じりを見た。
こんなきれいな形をしていないが
似たような石が家にあったと思った。
矢じりの作りかけだったのかなぁ。
石や木でつくった農機具があった。
これならケンタロウも作ることが
できるのではないかと思った。
でもスコップの方が使いやすいと思った。
昔の人はいろいろ考えたんだなと感心した。

動物のはく製があった。
目がキラキラして生きているように置いてある。
今にも動き出しそうだ。
鳴き声やうなり声が聞こえてきそうだ。
小さなモグラのはく製を見て、
原っぱでちょこちょこ動いていたのは
全部ネズミだと思っていたが
モグラだったかもしれない。
鳥のはく製があり、少しずつ違っていて
それぞれ別な名前が付いていた。
ケンタロウの家の前に大きな木がある。
いろいろな鳥が飛んできているが
どの鳥が来てるのかわからなかった。
お母さんに図鑑を買ってもらって調べて
みようかなと思った。

ケンタロウは博物館に来て
クラスで1番の物知りになった気がした。